OpticalFiber

やはり技術の動向はしっかりと見ておかないと、というわけでこんな記事を取り上げてみます。
ttp://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11728.html
曲げ半径2mmとこれまでの光ファイバーケーブルとは一線を画す配線自由度を持つケーブルの話。
現在UTPに代表される銅線によってEthernetが接続されていますが、伝送に関するいくつかの欠点がこれから顕在化されることが予想されますので、将来的には光ファイバーがLANにおいても一般化するのではないかと見ています。
その際に問題となるのが光ファイバーの配線の自由度が低いことですが、今回発表になった光ファイバーケーブルでは従来の銅線ケーブル並みの取り回しを実現できることが期待できます。
ケーブルに関する問題はほぼ解決されたと見なせますが、LANに適用する際には現在のUTPとの互換性が無く、NICやHUBの買い換えが必須となる点がネックになるでしょう。また高品質な銅線ケーブルが比較的安価に出回っていることから光ファイバーケーブルへの早急な移行を必要とされていないのも事実です。それらからしばらくはFTTH向けが主となり続けることが予想されます。
ちなみに銅線と比べたときの光ファイバーのメリットとしては、信号の減衰が少ないことが期待できること、電気ではなく光を伝送することで電磁波を発生させることがないこと*1、電気的に接続されないことで片方の機器の電源異常が伝搬することがないなどが挙げられます。デメリットは電気を伝送しないのでPoE(Power over Ethernet)が使えないことなどがあります。

*1:一応はシールドされているSTPでもかなりの電磁波を放出しています