UKB->HNDの件(20060429)

昨日はそう遅くない時間に研究室を辞し、早々に就寝。
そして今日は各駅乗り継ぎの時と同様に朝早すぎるくらいの起床。携帯電話を見てみるとマ氏からの連絡が。慌てて返信をして事なきを得る。
とりあえずシャワーを浴びてさっぱりし、動画を流したりしつつ荷造りとノートPCへの積み込みを開始。更にはHDDの空きを確保するべく掃除もデータの同時進行。
ノートに入れるべきはUtil類とメールデータ。出すべきは動画データとアーカイブ。荷造りは主に衣類なのでそう時間もかからず。HDDの空きを確保するべくDVD-RAMとDVD-Rを駆使しようとしていたらDVD-RAMへのデータアクセス中にデバイスエラーが発生。仕方ないのでいったんドライバを削除して入れ直すも効果なし。DVD-RAMによる手段はあきらめ、若干のデータ配置の整理による一時的な対策を行う。それらの結果、出発は予定時刻より5分ほど遅れる。先日マ氏が出立した時刻と比較すると10分ほどの延発。
余裕を持っていたこともあって予定していた列車の到着前に阪急六甲駅に到着。たまたま持ち合わせていた土休日回数券を用いて改札を通るとまもなく普通列車が到着。18きっぷシーズンの六甲道駅ほど早いわけでもなく、先日までの阪急〜地下鉄ほども早くないのですが、早朝に荷物を抱えて向かう方向が三宮方面なのがちょっといつもと違う感じです。
三宮へと向かう途中、つい数日前東村氏から訊かれたラーメン屋の場所を把握しようと山側に目を向けるも街路樹の緑に遮られてよくわからず。とりあえず王子公園〜春日野道っぽいですが。
10分と経たずに三宮に到着。ここでしておくべきことはSMART ICOCAへのチャージ。今回は“控えめに”\3k入れる。クイックチャージでは最低額なのでしかたないですが、2ヶ月と経たずに\10k以上消費しているのはどういうことか・・・。
朝早い静かな三宮の街を見渡せるデッキを歩いていき、ポートライナーへ。手元には\160分だけ残っているスルッとKANSAIが。現金併用も考えたのですが、そのうちすぐに使うだろうと思いスルッとKANSAIをもう1枚購入し、古い方のカードで入場。
ポートライナーの駅にはほどほどの大きさの鞄を携えた人が各列10人強、席が埋まりそうな程度並んで次発の列車を待っていた。その列の最後尾に並び、“快速”を待つ。やがて到着するのは8000形、開業当時からのロングシート車両。この半年くらいにかなり乗っているポートライナーですが、最近はずっと8000形に当たっている気がします。
しっかりと席を確保して出発。相変わらず加減速がきついですが、着席しているのでそんなに影響はなく。快速なのは人工島へ至るまでの区間ですが、駅が島式でありつつ駅の直前直後のわずかな区間を除いて上下線が密着しているので駅の前後は径がきつくなって減速しなければならず、結局停車するような速度で駅を通過していく。駅設備的にはホームドアだから減速しなくてもいいはずなのに・・・。
更に旧貨物駅を迂回するような曲線と阪神高速をかすめるようなアップダウンの影響で速度を上げられず。今日日山陰線ですら高速化工事を行うわけで、せめて曲線改良をと考えてしまいます。
そして人工島内、しばらく続く複線区間では空港方面へ向かう側が新線で三宮方面が旧線。見てみると新線はまっすぐと伸びているのに対し、旧線はかなり上下方向に波打っています。鉄軌条であれば運行すらできないのではないかと思うほどの状況ですが、それでも何事もなく走るのは新交通だからこそ。こういうのを見ると鉄軌条系に比べてランニングコストが安いのもわからなくはないですが、かといってコンクリートの建造物がメンテナンスフリーであるわけでもなく、言われるほど安くもないだろうなと思ってしまいます。
空港橋から西を眺め、明石海峡大橋が見えないことを確認し、まもなく空港駅到着。やはり視界はよくない。改札は2枚対応なのでスルッとKANSAIを2枚入れるとエラー発生。よく見るとスルッとKANSAIの2枚入れはNGらしい。仕方ないので精算に回し、改めて改札通過。
自動ドアを2枚通ればそこは空港のターミナル。前回来てからまだ10日も経っていないので別段感慨もわかず。さすがに早朝時間帯は初めてですが、午前中に来たことがないというわけでもなく、一通り見て回ったので構成もほとんどわかっている。
まず最初に搭乗券の確保。今回はチケットレスなのでチェックイン機に携帯をかざしてQRコードを読みとらせるだけで終わり。呆気なさすぎる。
次に手荷物を預けようと思ったのですが、その前に土産を確保することに。機内に土産を持ち込む気が起きなかったので。何点か確保してレジへ。Edyなんかに対応していたりもするが、あいにくそのようなものは持ち合わせておらず、いつも通りJ-WESTで購入。
出発20分ほど前になっていたので手荷物を預け、機内持ち込みチェックへ。そんなに雑には扱われないと思いつつも若干の不安があったのでノートPCは自分で持つことに。すると「鞄にノートPCなどは入っていますか?」と。入っていると答えると「では出してください」と。収納の関係で取り出しが面倒なのですが、無視するわけにもいかないので取り出し、鞄とは別にチェックをしてもらう。誰かさんとは違って一発でスルー。
いつもは出迎えが主なのでここからは未知の領域、と言っても構造がわかっているので迷うこともないし、第一この空港の規模からして迷いようがないのです。というわけで並んでいる人たちの後ろにつき、搭乗券を改札機へ挿入し、半券を受け取る。今回乗るのはB767-300、おそらく多くの空港で見かけるであろう中型機。ちなみに全日空ロゴ。乗ってみて改めて思うシートピッチの狭さ。そして窓側の席を取ったが、それでも窓の小ささのせいであまり視界を広く取れない。所要時間と料金は同程度かやや勝るくらいであっても、シートピッチで完敗だと思いますが。
やがてゆっくりと誘導路へ。そして西側を向いて自走開始。どうやら今日は滑走路09(大阪方面への離陸)を使用するらしい。そんなことを思っていると程なく滑走路に到着し、加速開始。左翼側の窓を陣取っているので神戸空港のターミナルビルを見やりながらの離陸。767なのでターミナルビルの真ん中あたりに来る頃にはもう離陸しているわけですが、ターミナルビルの奥に神戸の街並みと六甲の山並みが見えたと思ったところですぐ右旋回、明石側へ離脱する荒いコース。おかげで視界には大阪湾の沿岸部が流れ、関西空港とおぼしき人工島も眼下に眺めることができましたが。
低い雲の立ちこめる空だったのですぐに雲に入り、ややあって雲を抜けたと思いきや上にはまた雲が見える・・・。最下層は厚い雲でしたが、次の層は薄い雲で、上はまだ雲のある光景。とはいえ2層目を抜けたくらいには眼下の景色も透けて見えるくらいにはなっていたのでまっすぐ下方を眺めるように窓にかぶりつき。雲があるので視界が限られ、地形がよくわからずどの辺の上空か見当がつかず。
この辺でドリンクのサービスが。コーヒーを頼むと砂糖とクリーム、そしてマドラーのセットを渡される。見てみるとやはりと言うべきかUCC。さすがは神戸便です(ということにしておく)。クリームは一般のものなのに砂糖はANAロゴ入りなのは何の意味があるのでしょうか?製品名に"ANA"が付いていますし。
結局地形がしっかりとわかったのは富士山を過ぎて少しして見えた大島くらい。大島の空港の上空を飛んでいたわけですが。その後なだらかな海岸線が見えてこれは何処だろう、九十九里だったりしてなどと思っていたら本当に房総半島を飛んでいたりして少し驚き。市原のあたりのコンビナート群が見えて確証を持ったわけですが。そして東京湾を千葉〜東京と沿岸部に沿うようにして北側から着陸進入。着陸も直前まで進路を変更し続けるのはどうかと思いますが、何事もなく羽田空港到着。8時半という夜行にでも乗ったかのような時間帯に東京へ来るのはちょっと新鮮かも。
1時間半ほどお世話になったB767-300に別れを告げ、到着ロビーまで歩く。たぶん神戸のターミナルビル一周するくらいの距離は歩いたと思います。羽田が広すぎるのか、神戸が狭すぎるのか、あるいは両方か・・・。
ベルトコンベヤを待ちつつ京急の時刻表を確認。日本医大行きの急行、成田行きの快特、文庫行きの快特とある。たぶん当たりは文庫行きだな、と思いつつ荷物を確保し、地下の京急羽田空港駅へ。当てがあるわけでもないがとりあえず用意しておこうとパスネット購入。\3kとか\5kとかを買っておけば毎回購入する手間が無くて済むはずなのですが、先行投資できるほど余裕はなく、結局その都度購入というスタイルが定着。
ホームへ向かうと急行が入線済み。・・・都営5300形ですか。小学生の頃から乗り慣れている車両に今更あえて乗ることもないという理由から次発を待つことに。成田行きなので京成の可能性が高いですが、京急600形になることを願いつつ。
急行発車、そして次の列車は・・・、また都営5300形ですか・・・。しかたないので乗ることにする。快特だし。
マ氏や東村氏と連絡を取り合っているうちに発車。聞き慣れたVVVF音が懐かしい。ただ、快特という種別に似合わないスローペース。蒲田の単線部がネックなのだろうと思っていたら本線に入ってもあまり高速運転はせず。中速程度でカーブに入ると京急という路線の高速指向がよくわかります。かなりきついカントがかかっています。
鮫洲で先行していた普通車を追い抜くと若干速度が上がり、八ツ山で減速し、品川着。乗り換え口へ行くも、手持ちはパスネットICOCASuicaではないので乗り換え口でそのまま通ることはできず、仕方ないので高輪口経由にする。
高輪口から入り、そのまま横須賀線ホームへと進むと途中に“駅ナカatre ecute品川が。せっかくなので通り抜けてみるが、2Fはまだ開店前。1Fは朝方だというのにほどほどの盛況。そんな中を突っ切って横須賀線ホームへ。ホームにはちょうど津田沼行きが停車していたのでグリーン車より千葉寄りに乗るべく歩いていき、空席に腰掛ける。E217系に乗って帰ってきたと感じるのはそれはそれで萎えることですが、一時期は通学にも使っていた車両、それくらいは仕方ない。
東京駅では隣のホームに255系“房総ビューエクスプレス”が。小学生の頃に乗ったことがありますが、それ以来はご無沙汰なので久しぶりに乗りたいです。とはいえどうにかしてこしらえない限りそんな機会はなく。
それにしても大きい荷物の客が多いなぁ、などと思い、今日がGWの初日であったことを思い出す。自分もそれらと同じ群れに属していることをすっかり忘れていたわけです。
津田沼行きという微妙な行先設定のおかげでかなり空いている状態を保ったまま新小岩駅に到着し、徒歩で実家へ。到着は10時過ぎ。たぶん新幹線での所要時間とほとんど変わらないと思います。
時間と費用ではほぼ同等、眺望では確実性で新幹線に軍配、シートも新幹線の方が上。ドリンクサービスという点では飛行機が勝るがそこまで上質というわけでもなく。今日は気流がやや乱れていたこともありますが、離着陸の加減速などの乗り心地の点でも新幹線が上ではないかと思います。また、SKY以外は朝夜2往復ずつのみという点も一般の人には使い勝手が悪いです。
というわけで、積極的にUKB-HNDを使うことはなさそうです。夏になったらエクスプレス予約できるようになるし。