効率

例によって朝から録画しておいた「ガイアの夜明け」を見ているわけで。
今回は石油高騰の話。数十年後には石油が枯渇する、そのように言われてきたこともあって、徐々にではありますが石油への依存を少なくしてきていますが、安定的な供給が受けられていたこともあって劇的に改善と言ったところまでは達していなかったと思います。
石油高騰は見方を変えると石油依存からの脱却を今までになく容易にしているとも言えますので、ここでいかに石油に依存しない技術を確立できるか、いかに消費者に対して移行への障壁を低く見せられるかが重要となるでしょう。
ただ、石油を悪と見なすあまりに他の影響を及ぼす面に目をつぶってしまってはいけません。排ガスの問題から首都圏や関西圏などで規制を受けているディーゼル車も燃費の面ではガソリン車より有利と言われています。逆にハイブリッド車の中には「ハイブリッド車だから燃費が良いというわけではない」と言われるものもあるようです。また、環境負荷という点で有望視されている燃料電池車の場合はエタノール/水素の精製の問題があります。原料として石油由来の物質に頼っては根本的な解決にはなりませんし、天然ガスなどでも「石炭→石油」のような緩和という次元に留まります。植物由来の物質に関してはそれらの問題を一応はクリアしますが、食用に供することもできる植物を使用するのはあまり良い解とは言えないと思います。もちろん食用にならないものや、それこそ残飯の類からの精製という手法であればそのような問題はないでしょう。
どの次元で見てもより良い方向に向かう解があればいいのですが、しばらくはある程度のトレードオフを求められるでしょう。その間になすべきは無駄を減らすこと。