読了:「兵庫県地震災害史 古地震から阪神・淡路大震災まで/寺脇弘光」 ISBN:4343000362

1週間1冊ということで読みかけのものを読破。前回は精神面において震災を扱ったものだったので、今回は物理面、現象としての地震に関する資料を。
内容は簡単に言うとこれまで兵庫県に被害を及ぼした地震を、そのことを記した文献とともに紹介するもので、読み物としてよりは資料として価値があるものでしょう。兵庫県で起きた地震兵庫県に被害を及ぼした他の地域での地震南海トラフでの地震と区分され、それぞれの地震の被害と推定震度などを近世以前は文献や地震考古学の成果から、近代以降は新聞の記事を元に挙げています。

震源マグニチュード、断層などから見る地震学とは違う、災害から見る地震という取っつきやすさがあるかと思います。