数多の仏

今日は上野の国立博物館へ行って来ました。お目当ては「最澄と天台の国宝」。寺よりは神社の方が好きというよくわからない特性を持っていますが、寺が嫌いというわけでもなく、仏教の文化は結構興味があったりします。
そんなわけで見てきたのですが、柔和な顔立ちから精悍な顔立ちへの仏像の表情の変化や彩色の鮮やかさがモノトーンに近くなる曼陀羅図など、時代の変化に伴って同じ仏像や曼陀羅図も違った表現をなされるさまが見て取れました。また、写経の装飾なども紺の地に銀で書くなどの目を引くようなものが数多く見られました。
また、六道絵と呼ばれる地獄などのさまを描いた絵が全15幅を一面に展示されている光景は圧巻です。凄惨ともいえる描写が信仰心を呼び起こさせるだけの迫力を見せています。

一通り見るのに3時間半くらいを費やしましたが、これだけの内容はそうそう見られるものではないと思います。多少なりとも興味のある方は行ってみる価値はあると思います。

博物館を出て上野公園の動物園前を通ると見頃を迎えた多くの桜と、そして花見の人が大勢。まだ夜になっていないのにもう騒いでいる人とかもいました。そしてテレビカメラも見受けられました。なんというか、平和ですね。