NIC(たぶん其の一)

正確にはEthernet Controllerの類についてですが。
ここでも何度か言及しているようにうちではサーバーを立ててそこにファイルを置くことでデスクトップからもノートからもアクセスできるようにしているのですが、そうするとどうにもローカルのHDDへのファイルのアクセスとネットワーク経由でのファイルのアクセスに差が出るのが気になってしまうのでGbEへの移行を考えたりします。
今までも何度か検討したのですが、その度に先送りしています。原因はNICとHUBの性能に関する情報不足。GbEでは100BASE-TXの頃は盤石と思われたintel3COMと言ったあたりでも確実性に欠けるようで、Broadcom・Marvell・VIA・Realtekと各社比べても決定打となるチップを見つけられないのです。更には消費電力・発熱の問題もありますし。
少なくともRealtek(蟹)は論外です。100BASE-TXの頃は安価・低消費電力・OS標準ドライバということで手軽さから手を出す人も多かったわけですが、一方で安価(チップにコストがかかっていない)・低消費電力(機能が削られている)といった側面もあるわけで、特にPIO状態なのでGB単位の連続データ転送などを行うと気が狂いそうになるあたり、あくまでもライトユーザーにしか使えません。とある友人のPCでバックアップにと数GBのファイルを蟹-蟹間転送したところ、CPU占有率が100%で張り付き速度はあまり速くないという状態でした・・・。
で、GbE世代の蟹はと言うと、これも状況的にはそう変わっていないようです。100BASE-TXからHUBなど一式を用意して移行するだけのメリットは見いだせないと思います。

あれ?本題はintelの82540と82573についての話だったはずなのだが(ぇ

i82540はPCI用のGbEコントローラで0.15μm(自社製か?)、3.3Vで最大1.38Wとのこと。対する82573はPCI Express用で0.13μm(TSMC製)、3.3/2.5/1.2Vで最大1548mWらしい。プロセスルールが微細化しているのに消費電力はむしろ上がっているのは先頃よく言われるようになったリークの問題よりはPCI Expressのコントローラが電気食いだからでしょう。
自社のFabをいくつも保有しているintelが、それも一世代前のプロセスのチップを外部のFabで作っているのはどういう事なのか、気になります。可能性としてはFabに余裕がないか、中身が自社開発のものではないか、このいずれかではないかと思いますが、真実のほどは如何に? そして従来のintelのチップと比較して性能はどうなのか?